第5回 コンサート  巻リコーダー倶楽部にもどる

期日 平成31年4月14日(日) 午後2時30分開演
会場 新潟市西蒲区巻地区公民館小ホール(3階)
入場 無料

T 合奏 @
   1.Sonata for seven recorders and continuo       Johann Heinrich Shmelzer作曲
   2."Peanut Butter"Prelude&Fugue for Recorder Qurtet      Glenn Shannon 作曲
     Prelude:                                  Glenn Shannon 作曲
 B  Quartet 2 in A minor Wander lusts                Glenn Shannon 作曲         
    1.Beeline Rondo                    
    2.Stroll
    3.Fugue

U 小アンサンブル @
   1.Concerto in G minor RV103 より
     第一楽章                                    A.Vivaldi 作曲
       元木悦子  小嶋純子  長谷川雪
   2.時代                                    中島みゆき 作曲
       今井直子  安澤美代子

V 合奏 A 平易曲(初心者参加曲)
   1.花の日々に生きるかぎり                          セルミジ 作曲
   2.Ave Maria                                アルカデルト 作曲

W 小アンサンブル A
  1.『笛の楽園』より                            Jacob van Eyck 作曲
    1.菩提樹の木の下で 
       R 原茂
    2.天国の父
       R 渋谷芳明
    3.トロイメライ                                シューマン 作曲
       R 市 橋   弘     P 加 藤 千代子
   休憩
X 合奏 B 少し難しい曲
  1.Tow Occasional Pieces(12声部)                  Andrew Challinger 作曲
    1.Walzer
    2.Hurdles
  2.Fipplicious(4声部)                            Glenn Shannon 作曲

Y 小アンサンブル B
   1.ソナタ Fdur より
     1.Vivace 2.Largo                             G.P.テレマン 作曲
       R  皆 川 昌 雄    P 加 藤 千代子
   2.Walking in the Air                             Howard Blake 作曲
       R 田 辺 伸五郎    P 加 藤 千代子

Z 合奏 C 横浜三塔物語【委嘱初演】   リコーダー四重奏のための 藤本潤一郎作曲
     T.Jack::響け、維新マーチ
     U.Queen:風と海
     V.King:海青(マリン・ブルー)


◇演奏
  巻リコーダー倶楽部
     安 澤 美代子
     市 橋    弘
     今 井 直 子
     小 嶋 純 子
     小 林 恵津子
     渋 谷 芳 明
     田 辺 伸五郎
     長谷川    雪
     原       茂
     皆 川 昌 雄
     元 木 悦 子
     山 添 幸 子
  ピアノ
     加 藤 千代子

◆私たちのコンサートは成果発表の機会であると同時にこの機会に集中して練習し、技術の向上を目指す事を目的としています。
 合奏が上手くなるには個人の技術の向上が欠かせません。独奏曲は個人の技術向上を目的としています。
◆「Fipplicious」 は「Glenn Shannon」さんの作曲ですが、未だ出版されていません。
 巻リコーダー倶楽部は結成以来「Andrew Challinger」さんの作品をずっと取り上げていました。最近「Glenn Shannon」さんの作品に出会い、
 新しい魅力に魅せられてかなりの数を取り上げています。カタロク゜にある作品の殆ど全曲を注文したら、リコーダーのコンクールの課題曲(?)の様ですが、ご厚意で贈られてきたもので
 今回のコンサートで取り上げます。かなり難しい曲です。
「横浜三塔物語」は毎回のコンサートに作品を提供して下さっている、藤本潤一郎氏の新作です。今回が初演になります。一作目の「越後・幻想」と二作目の「昔話による三つの舞踊」は既に
 出版されました。「遠きにありて思ふもの」は近いうちに出版の予定です。リコーダーJPを常にチェックしていると発売時期が判ります。

曲目解説

 今回のリコーダー四重奏曲は、私が住む街、横浜をテーマとした。なかでも、横浜のスポットでもある三塔を取り上げた。
 横浜には明治から大正にかけて作られた、とがった屋根の建物が三つ知られている。通称、キング(現神奈川県庁)、クイーン(現横浜税関)、ジャック(現横浜開港記念館)がそれである。横浜が開港され、入国する外国船の目印となり、外国人船員が名づけた呼び名と言われている。当時の西洋文化の受け入れ窓口となった記念的な建造物である。その頃に思いをはせながら曲を作った。
 現在、横浜市内にこの三塔が一度に視野に入る場所が3か所あって、一日にこの3つのスポットを回ると、願い事がかなうと言う。これがいつしか「横浜三塔物語」と呼ばれるようになった。本日、この3曲をお聞きになって、何か願いがかなう事をお祈りする。
 キング、クイーン、ジャック、それぞれの曲に横浜をイメージする曲が隠れている。

1.Jack:響け、維新マーチ
 小太鼓の音と、「維新マーチ」を模した音型で始まる。以前、ラジオ番組で、政治学者で音楽評論家の片山杜秀氏が、横浜と言えば明治維新の開港で、西洋文化の流入口。当時の横浜を表す音楽として「維新マーチ」が似合う。という話をされていたのを聞き、なるほどと思ってメモを取っておいた。曲全体がマーチの形式に則っている。

2.Queen:風と海 

クイーンは、税関と言う機能がら三塔の中で一番海の近くに建っている。すぐ近くには外国船が着岸する大桟橋があって、今では、時折り「飛鳥U」などの大型船の出入りがある。文明開化の頃は大活躍だったに違いない。当時クイーンはきっと、海からの新風を受けていただろう。

童謡「赤い靴」の舞台もこのあたりだろうか。今では、山下公園と横浜駅に「赤い靴の少女」像がある。この曲では、そのメロディの一部がどこかに隠れている。 

3.   

King:海青(マリン・ブルー)
 マリン・ブルーは横浜のカラーである。野球ファンの方にはご理解いただけると思うが、ベイスターズの本拠地ヨコハマ・スタジアムは応援時にはマリン・ブルー一色に染まる。ここでは、中間部に横浜市歌を連想させるメロディが入っている。一般の方には、馴染みのないものだが、プロ野球ファンには聞き覚えがあるかもしれない。ベイスターズの攻撃時に、選手がフォア・ボールを取ると、応援団から流れるメロディだからだ。